【2026年最新】SFC・JGCとは?ANAとJALの上級会員制度を初めての人向けにやさしく解説

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2026年9月29日にANAがSFC制度改定の見直し版を、翌30日にJALがJGCプレミアなどの変更を発表しました。
この記事では、両社の会員制度を「そもそも何がどうなっているのか」から整理し、今回の変更点までまとめます。

はじめに:なぜマイルの制度はこんなにややこしいのか

YouTubeや様々なメディア・ブログで「SFC」「JGC」「サファイア」「エメラルド」「ダイヤモンド」「FLY ONポイント」……といろんな用語が飛び交ってます。それを聞いても、ピンと来ない方も多いのでは…。

ややこしさの原因は、性質の違う仕組みが何層にも重なっていることです。整理すると、ANAもJALも次の4つの層でできています。

  1. 無料のマイレージ会員(誰でも入れる土台)
  2. 1年ごとに決まるステイタス(その年にどれだけ乗ったかで決まる。毎年リセット)
  3. ほぼ永続的なステイタス(SFC・JGC。一度条件を満たせば、カードを持ち続ける限り続く)
  4. 航空連合(アライアンス)のステイタス(他の航空会社でも通用する共通ランク)

この4層を頭に入れておくだけで、ぐっと見通しがよくなります。

全体像:ANAとJALを同じ物差しで並べてみる

層ANAJAL
① 無料会員ANAマイレージクラブ(AMC)JALマイレージバンク(JMB)
② 1年ごとのステイタスプレミアムメンバー(ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンド)FLY ONステイタス(クリスタル/サファイア/JGCプレミア→JMBプレミア/ダイヤモンド)
②を決めるポイントプレミアムポイント(PP)FLY ONポイント(FOP)
③ ほぼ永続のステイタスSFC(スーパーフライヤーズカード)JGC(JALグローバルクラブ)
③の入会条件プラチナ以上を1回達成 → SFCカードに申し込みLife Statusポイント(LSP)1,500以上 → JGCカードに申し込み
所属アライアンススターアライアンスワンワールド

つまり、「ダイヤモンド」はANAにもJALにもある“②の最上位ランク”の名前、「SFC」と「JGC」はそれぞれの“③のほぼ永続ステイタス”の名前、ということです。

アライアンスの基本:「サファイア」「エメラルド」はワンワールドの言葉

世界の大手航空会社は、主に3つのグループ(アライアンス)に分かれています。日本の2社は別々のグループです。

  • スターアライアンス:ANA、ユナイテッド航空、ルフトハンザ、シンガポール航空、タイ国際航空、ターキッシュエアラインズなど
  • ワンワールド:JAL、ブリティッシュ・エアウェイズ、アメリカン航空、カンタス航空、キャセイパシフィック、カタール航空、フィンエアーなど
  • (スカイチーム:エールフランス、デルタ航空、大韓航空など。ANA・JALとは無関係)

同じアライアンス内では、自社のステイタスが共通ランクに読み替えられ、他社便でもラウンジや優先搭乗が使えます。
ここで出てくるのが宝石や金属の名前です。

アライアンス上位中位下位
スターアライアンスゴールドシルバー―
ワンワールドエメラルドサファイアルビー

「サファイア」「エメラルド」は、JALの話というより“ワンワールドの共通ランク”の名前です。JALの「JMBサファイア」はワンワールドのサファイアに相当する、という対応関係になっています(JAL内のランク名とアライアンスのランク名が一部同じなので、混乱しやすいポイントです)。

自社ステイタスとアライアンスランクの対応

ANAスターアライアンス
ダイヤモンド・プラチナゴールド
ブロンズシルバー
SFC(現行)ゴールド
JALワンワールド
JMBダイヤモンド・JGCプレミア(→JMBプレミア)エメラルド
JMBサファイア・JGCサファイア
JMBクリスタルルビー

ラウンジ利用の目安は、スターアライアンスならゴールド、ワンワールドならサファイア以上。だからこそ「SFC=ずっとスタアラゴールド」「JGC=ずっとワンワールドサファイア」が、旅好きにとって大きな価値になってきました。

ANAのしくみ

① ANAマイレージクラブ(AMC)

ANAの無料会員です。搭乗や提携サービスの利用でマイルが貯まり、特典航空券などに使えます。マイルの有効期限は原則3年です。

② プレミアムメンバー(1年ごとのステイタス)

1月〜12月に貯めた**プレミアムポイント(PP)**で、翌年4月からの1年間のステイタスが決まります。PPはマイルとは別物で、搭乗距離・予約クラス・運賃種別などから計算されます。

ステイタス年間PPうちANAグループ便
ブロンズ30,00015,000
プラチナ50,00025,000
ダイヤモンド100,00050,000

このほか、日本発行のANAカード会員向けに、少ないPPに「ANAカード・ANA Pay決済額」と「ライフソリューションサービス(ANAの提携サービス)の利用数」を組み合わせて達成できるルートもあります。

③ SFC(スーパーフライヤーズカード)

プラチナ以上を一度でも達成すると申し込めるANAカードです。年会費を払ってカードを持ち続ける限り、毎年飛行機に乗らなくても上級会員に近いサービスが続く――これがSFCの最大の魅力でした。

そのため、短期間に集中して搭乗しプラチナを狙う「SFC修行」という言葉が生まれました。

また、ANAにはライフタイムマイル(生涯の搭乗マイル)が100万に到達すると特典が受けられる「ミリオンマイラープログラム」もあります。

JALのしくみ

① JALマイレージバンク(JMB)

JALの無料会員です。マイルの有効期限は一般会員で3年(後述のStarグレードによっては5年・無期限)。

② FLY ONステイタス(1年ごとのステイタス)

1月〜12月に貯めたFLY ONポイント(FOP)、または搭乗回数で、翌年度のステイタスが決まります。ANAのPPに相当するものです。

ステイタスFOPで達成搭乗回数+FOPで達成ワンワールド
JMBクリスタル30,000FOP
(うちJAL便15,000)
30回(うちJAL便15回)
+10,000FOP
ルビー
JMBサファイア50,000FOP
(うちJAL便25,000)
50回(うちJAL便25回)
+15,000FOP
サファイア
JGCプレミア(2027年実績からJMBプレミア)80,000FOP
(うちJAL便40,000)
80回(うちJAL便40回)
+25,000FOP
エメラルド
JMBダイヤモンド100,000FOP
(うちJAL便50,000)
120回(うちJAL便60回)
+35,000FOP
エメラルド
ダイヤモンドメタル特典(ダイヤモンドの上位枠)150,000FOP
(すべてJAL便)
180回(すべてJAL便)
+50,000FOP(JAL便)
エメラルド

※「うちJAL便」はJALグループ便での実績が必要な分です。最新の基準は必ず公式サイトでご確認ください。

③ JGC(JALグローバルクラブ)と「Life Statusプログラム」

JGCは、ANAのSFCにあたる“ほぼ永続”の会員組織です。ただし入会ルールは2024年から大きく変わりました。

以前は「サファイア以上を一度達成→JGCカードに申し込み」でしたが、現在は**Life Statusポイント(LSP)**という、生涯ずっと貯まり続けて減らないポイントが基準です。LSPは搭乗だけでなくJALカードの決済などでも貯まります。

LSPの主な貯め方獲得LSP
JAL国内線 1搭乗5
JAL国際線 1,000区間マイル5
JALカード決済で2,000マイル獲得5
JAL Payで500マイル獲得1

LSPの累計に応じて6段階の「Starグレード」が決まります。

Starグレード必要LSP主な位置づけ
JMB elite250サクララウンジ年2回など(JALカードCLUB-A以上が必要)
JMB elite plus500サクララウンジ年6回など
JGC Three Star1,500JGC入会資格(=ワンワールド・サファイア)
JGC Four Star3,000マイル有効期限が無期限 など
JGC Five Star6,000ラウンジ同行家族の制限なし など
JGC Six Star12,000最上位

ポイントは、FOP(1年でリセット)とLSP(一生貯まる)という2種類の物差しが並行して動いていることです。混乱しやすいのはまさにここです。

2026年9月末に何が変わったのか

ANA:SFCが「PLUS」と「LITE」の2区分に

ANAは2026年4月にSFC制度の大幅改定を発表し、反響を受けて見直しを検討。9月29日に見直し版が公表されました。大枠(年間300万円基準)は維持され、ラウンジ利用条件が一部緩和された形です。

項目SFC PLUSSFC LITE
条件ANAカード・ANA Payの年間決済300万円以上、またはミリオンマイラー(ライフタイムマイル100万)上記以外のSFC会員
スターアライアンスゴールドシルバー
ANA国際線ラウンジ利用可羽田・成田・ホノルルのみ(ANA便利用時)
ANA国内線ラウンジ利用可年末年始・GWなどの混雑時を除き利用可(ANA便利用時)。LITE向けの事前予約の仕組みは導入予定で、詳細は2027年度中に案内
ボーナス5,000マイル(年間決済300万円以上の場合のみ)なし

スケジュールは次のとおりです。

  • 2026年12月16日〜2027年12月15日:300万円決済の判定期間
  • 2028年4月1日:新サービス開始(それまでは現行サービスのまま)

LITEになると、スタアラゴールドが外れる=海外の他社便ではラウンジが使えなくなるのが最大の影響です。なお、毎年の搭乗でプラチナ・ダイヤモンドを取る人は、これまでどおりスタアラゴールドです。

4月の発表を受けて退会した人(2026年4月23日〜9月29日の退会者)向けには、2027年3月31日まで特例の再入会申請も受け付けています。

JAL:「JGCプレミア」が「JMBプレミア」に

JALは9月30日、FLY ONステイタスの一部変更を発表しました。

  • JGCプレミア → JMBプレミアに名称変更:これまでは「JGC会員であること」が条件でしたが、2027年1月1日搭乗分から搭乗実績だけで達成可能に(基準の80,000FOPなどは同じ)
  • 特典の見直し(2028年度ステイタス=2027年の搭乗実績分から)
    • JMBプレミア:マイル無期限化とサービスセレクションの対象外に。代わりにボーナス1万マイルを新設
    • JMBダイヤモンド:ボーナス2万マイルを新設
    • ダイヤモンドメタル特典(ダイヤモンドの中でも特に搭乗が多い人向け):サービスセレクションを新設、空港での空席待ちを最優先に。一方で国際線の航空券取扱手数料無料は終了
  • 変わらないこと:ファーストクラスラウンジ、専用保安検査場、前方座席指定、優先搭乗、ワンワールド・エメラルドの付与など、搭乗時の主要サービス
  • 影響なし:通常のJGC会員、JMBサファイア、JMBクリスタル

JMBプレミアのマイル有効期限は、ほかの会員と同じく手持ちのStarグレードに応じたルールになります(Four Star以上は無期限、Three Star・elite系は5年、一般会員は3年)。

つまり、ANAが「永続会員(SFC)の中身」に手を入れたのに対し、JALは永続会員(JGC)には手を付けず、1年ごとの最上位ランクの整理にとどめた、という違いがあります。

SFCとJGC、変更後の比較

比較ポイントSFC(ANA)JGC(JAL)
入り口プラチナ(年5万PP)を1回達成LSP 1,500を累計で達成
維持の条件カード年会費+(PLUS維持には年300万円決済)カード年会費
アライアンスPLUS:スタアラゴールド/LITE:シルバーワンワールド・サファイア
他社便でのラウンジPLUSのみ可(サファイアとして)
今回の変更の影響大きい(2028年4月〜)通常のJGC会員は変更なし

どちらを目指すべき?タイプ別の考え方

  • ANA便中心・カード決済が多い人:年300万円をANAカードに集約できるなら、SFC PLUSの価値は大きいまま。
  • 海外で他社便(ユナイテッドやルフトハンザ等)をよく使う人:スタアラゴールドが鍵。300万円が難しければ、毎年のプラチナ獲得かJAL側も含めて再検討を。
  • 国内線中心で、羽田・成田から出発する人:SFC LITEでもANAラウンジを一部使える余地があります。
  • これから上級会員を目指す人:JGCは「一生貯まるLSP」なので時間はかかるものの、達成後の維持条件はシンプル。
  • すでに両方持っている人:まずは2026年12月16日からの判定期間で自分のANAカード決済額がどこまで届くかを試算するのが第一歩です。

用語集

用語意味
AMCANAマイレージクラブ。ANAの無料会員
JMBJALマイレージバンク。JALの無料会員
PPプレミアムポイント。ANAの年間ステイタスを決めるポイント
FOPFLY ONポイント。JALの年間ステイタスを決めるポイント
LSPLife Statusポイント。JALの生涯累計ポイント。JGC入会の基準
SFCスーパーフライヤーズカード。ANAの“ほぼ永続”上級会員カード
JGCJALグローバルクラブ。JALの“ほぼ永続”上級会員組織
スタアラゴールドスターアライアンスの上位ランク。加盟社のラウンジが使える
サファイア/エメラルド/ルビーワンワールドの共通ランク(中位/上位/下位)
修行上級会員資格を取るために集中的に搭乗すること
ミリオンマイラーライフタイムマイル100万到達者向けの制度

まとめ

  • ANAもJALも「無料会員 → 1年ごとのステイタス → ほぼ永続の会員 → アライアンスランク」という4層構造
  • 「サファイア」「エメラルド」はワンワールドの共通ランク名、「ゴールド」はスターアライアンスの上位ランク
  • ANAはSFCを2028年4月からPLUS/LITEに分け、LITEはスタアラシルバーに
  • JALは通常のJGCには手を付けず、JGCプレミアを「JMBプレミア」として搭乗実績だけで取れるように整理

※本記事は2026年10月10日時点の発表内容をもとにしています。制度は今後も変更される可能性があるため、最終的には各社公式サイトでご確認ください。

参考