ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルをご紹介します。
ボスニアは、クロアチアやセルビアなどの隣国とは異なる文化があり、ドゥブロブニクからのツアーでも人気があるスポットです。
街も美しく、ぜひ訪れてほしいエリアです。
世界遺産の街「モスタル」
モスタルは、ボスニア・ヘルツェゴビナ第4の都市で、ドゥブロブニクからは約3時間ほどで行くことができます。
レンタカーで行くも良し、ツアー/日帰りツアーも出ています。
モスタルは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で戦場になった街で、街中のあらゆる所でその痕跡が見られます。
ボスニア・ヘルツェゴビナはイスラム文化
ボスニア・ヘルツェゴビナは、実はイスラム教徒の多い国です。
バルカン半島の国々(スロベニア・クロアチア・セルビア・モンテネグロなど)の多くは、キリスト教が主宗教なのですが、ボスニア・ヘルツェゴビナだけはオスマン・トルコ朝時代の文化や歴史が色濃く残っているイスラム文化の国なんです。
紛争時には街の中心を流れるネレトヴァ川を挟んで東側がボシュニャク人(ムスリム)、西側はクロアチア人、という対立があったそうで、今もそのまま棲み分けができているようです。
オスマン・トルコ時代の影響が色濃く残るモスタル旧市街は、オリエンタルな雰囲気が楽しめます。クロアチアから行くと、隣国ながら、街の雰囲気の違いに驚かれるのではないでしょうか。
モスタルへの行き方
モスタルへは、ドゥブロブニクからは車で約2時間30分です。
ボスニア・ヘルツェゴビナは連邦国家で、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦とスルプスカ共和国の二つから構成されています。
スルプスカ共和国は、セルビア人を主体とする共和国で、ボスニア・ヘルツェゴビナの総面積の約49%を占めます。 ドゥブロブニクから自動車で行かれる場合、最短ルートを行くと、このスルプスカ共和国を通ることになります。
今回は、ドゥブロブニクからモンテネグロのコトルへ行き、そこからモスタルに入りましたが、やはりスルプスカ共和国を通りました。
ボスニア・ヘルツェゴビナの通貨:モスタルではユーロで乗り切った
ボスニア・ヘルツェゴビナの通貨は「兌換マルク(だかんマルク)」と言います。コンヴェルティビルナ・マルカ(Konvertibilna Marka)とも呼ばれ「KM」と省略されます。(1KM=約62円,2019年6月時点)
モスタルは有名な観光地なせいか、ユーロが使えるところが多かったです。クレジットカードかユーロで支払いは大丈夫でした。クロアチア・クーナを使える所はあまりなかったように思います。
モスタルで行っておきたいスポット
モスタルの主な観光地をご紹介します。
スタリ・モスト
市の中心を流れるネレトヴァ川に架かる橋で、元々は16世紀に造られた、モスタルを象徴する橋です。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中に破壊されましたが、2004年に復元され、翌2005年にはボスニア・ヘルツェゴビナ初のユネスコ世界遺産に登録されました。
橋を渡ると共に川沿いに降りてきて全景も見てくださいね。
旧市街
スタリ・モストを挟んで東西に工芸品店やお土産屋などが並ぶ旧市街は散策するのによい場所です。
隣国モンテネグロのコトルや同じく隣国クロアチアのドゥブロブニクやスプリット・トロギールに行きましたが、大きく異なる街の雰囲気が新鮮で非常に良かったです。
コスキ・メフメット・パシャ・モスク
川の東側にあるモスクです。中東にあるような観光向けに建てられたモスクではありませんので、地味ではありますが、このモスクにある尖塔は、スタリ・モストを撮影するのに絶好の場所です。
モスタルでのレストラン・食事
モスタルはオスマントルコの文化を受け継いでいるので、地元料理もトルコ料理に近いものがあります。
現地で行ったお店をご紹介します。
ボスニア料理のお店① – Sadrvan
スタリ・モストのすぐ近くにあるボスニア料理もお店です。店頭に民族衣装を着たお姉さんがいて案内してくれます。
モスタルに着いた日の夜に行きました。
ボスニア料理を堪能できますが、ボリュームが結構あるので少食の人は要注意。
ボスニア料理のお店② – Restoran Hindin Han
ラスト・オーダーが終わってしまって入れませんでしたが、宿の方からおススメされたお店です。川沿いの雰囲気の良さそうなレストランでした。
ボスニアコーヒー – Café de Alma
旧市街から少し奥まったところにある、ボスニアコーヒーのお店です。お店の方が飲み方を丁寧に教えてくれます。こじんまりとして雰囲気も良く、のんびりできます。
お店情報はこちら
https://www.instagram.com/cafedealma/?hl=ja
モスタルは物価が安い
クロアチアに比べて、ボスニア・ヘルツェゴビナは物価が安いです。
ホテルや飲食店もドゥブロブニクに比べるとかなり安い。
現地のスーパーで買い物をしましたが、物価が安いので、バラマキ用のお土産などの購入には良いですね。
モスタルの治安
過去に大きな戦争があったとはいえ、今は非常に治安は良いです。外国人観光客も多く、夜もスタリ・モスト近隣は人通りがあるので、油断は大敵ですが、安心できるのではないでしょうか。
ですが、「写真を撮ってあげる」と言って近づいて来て、シャッターを押したら写真代をくれ、という輩もいますので、地元の人だからといって安易に近づくのは良くないかもしれません。
まとめ
クロアチアのドゥブロブニク旅行へ行かれる際は、ぜひ足をのばしてモスタルにも訪れてください。
同じバルカン半島の国ながら、文化・歴史・街の雰囲気がクロアチアやモンテネグロとかなり異なり、オリエントな街並みとボスニア料理・ボスニアコーヒーなどが楽しめます。