飛行に乗る際、基本的にペットは「貨物」と同じ扱いで貨物室に預け入れることになります。
ですが、ペットも生き物なので、貨物室に長時間入れられることで様々なリスクを生じる可能性もあります。
航空会社によっては、ペットと一緒に座席に座ることが許されている会社もあります。
今回は、ペットを連れて飛行機に乗るケースを考えます。
ペットへの考えは様々
ペットを飼っていて家族のように愛している人からすると「貨物なんてとんでもない」と思う人もいるでしょうし、動物嫌いの人からすると「迷惑だ」「アレルギーの人もいる」「そもそもペットを飼うなら旅行に行くな」など、さまざまな考え方があります。
僕は旅ブログをするくらい旅行好きですが、同時に猫好きで猫を2匹飼っています。
仕事で海外に行く時や長期で旅に出る時は、家族に預かってもらっています。
もちろん一緒に旅行することはありません。
完全な「家猫」なので、外に出るだけでもストレスになるし、何かの拍子に逃げ出しちゃったりしたら大変だからです。
ペットと一緒に移動しなくてはいけない時もある
とはいえ、ペットを連れて行くのは何も旅行だけに限りません。
引っ越し等で、致し方なくペットと移動しなくてはいけないこともあります。
例えば、僕の親戚は海外赴任することになり、ペット(小型犬)と一緒に飛行機で海外に引っ越しをしていきました。
赴任先がカナダで、エア・カナダを利用したのですが、エア・カナダはペットと一緒に座席に座ることがOKの会社でした。
このように、ペットを貨物に預ける・機内に持ち込める、の選択ができる航空会社があります。
それらをチェックしてみましょう。
座席にペットと同伴ができる航空会社
今回は「国際線」のケースで、ペットを機内に持ち込み、ペットと一緒に座席に乗ることができる航空会社を調べました。
実は意外なことに、ペットの機内持ち込みができない会社の方が少ないのです。
世界的に見ると、ペットを機内に持ち込める航空会社が主流だといえます。
今回の記事は、各航空会社のペット・ポリシーを調べた結果ですが、将来変更になるケースもあります。
その点はご了承いただき、必ず事前に確認を取るようにしてください。
下記、アライアンスごとにまとめてみました。
スターアライアンス加盟航空会社
スターアライアンス加盟航空会社26社中、ペットを貨物に預ける航空会社は7社。
機内に一緒に入れる会社は19社でした。
全日空・エアチャイナ・エバー航空・タイ航空など、アジアの航空会社は貨物扱いになる傾向が強いですね。
ニュージーランド航空は、国際線は貨物扱いとなりますが、国内線は機内へ一緒に入れるというルールでした。
航空会社名 | エーゲ航空 | エア・カナダ | エアチャイナ | エアインディア | ニュージーランド航空 | 全日空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | ○ | × | ○ | × | × |
航空会社 | アシアナ航空 | オーストリア航空 | アビアンカ航空 | ブリュッセル航空 | コパ航空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
航空会社名 | クロアチア航空 | エジプト航空 | エチオピア航空 | エバー航空 | ポーランド航空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
航空会社名 | ルフトハンザ航空 | スカンジナビア航空 | 深セン航空 | シンガポール航空 | 南アフリカ航空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | ○ | × | ○ | × |
航空会社名 | スイス・インターナショナル | ポルトガル航空 | タイ航空 | トルコ航空 | ユナイテッド航空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
ワンワールド加盟航空会社
ワンワールド加盟会社は、ペットの機内持ち込みができない会社が比較的多いですね。
持ち込み可:6社、持ち込み不可:9社
やはりアジア地域の航空会社は、機内持ち込みNGなところが多いです。
航空会社名 | アラスカ航空 | アメリカン航空 | ブリティッシュ・エアウェイズ | キャセイ・パシフィック | フィンエア |
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ペットの機内持ち込み | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
航空会社名 | イベリア航空 | 日本航空 | マレーシア航空 | カンタス航空 | カタール航空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | × | × | × | × |
航空会社名 | ロイヤル・モロッコ | ロイヤル・ヨルダン | スリランカ航空 | フィジーエア | オマーンエア |
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ペットの機内持ち込み | ○ | × | × | × | × |
スカイチーム加盟航空会社
こちらは加盟航空会社20社中、ペットの機内持ち込み可能:15社、持ち込み不可は5社でした。
ヴィージンアトランティック航空は、ペットポリシーに機内持ち込みに関する記載がなかったので持ち込み不可と判断しました。
ここでもやはり、機内持ち込み不可はアジア地域が多いですね。
航空会社名 | デルタ航空 | アエロメヒコ航空 | エールフランス | 大韓航空 | チェコ航空 | KLMオランダ航空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
航空会社名 | エアヨーロッパ | ケニア航空 | タロム航空 | ベトナム航空 | チャイナエアライン | 中国東方航空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × |
航空会社名 | アルゼンチン航空 | サウディア | ミドル・イースト航空 | 厦門航空 | ガルーダ・インドネシア航空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | ○ | ○ | × | × |
航空会社名 | ITAエアウェイズ | ヴァージン・アトランティック航空 | アエロフロート・ロシア航空 |
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ペットの機内持ち込み | ○ | × | ○ |
意外にも多い、機内にペットを持ち込める航空会社
今回調べた航空会社は合計61社です。
その中で、ペットを機内に持ち込めるのは40社にのぼることがわかりました。
反対に、ペットは貨物としてのみ認める会社は21社でした。
65%の航空会社がペットの機内同伴を認めていることになります。
また、ペットを機内に持ち込めない航空会社は、ほとんどがアジアの航空会社でした。
ペット持ち込みには必ず条件がある
持ち込みOKの会社でも、ペットならなんでもOKということはなく、各会社で細かく規定が定められています。
ペットの大きさや動物の種類などによって、機内NGで貨物室に乗せなくてはいけないケースもあります。
機内に持ちめるペットのルールは、小型犬と猫以外の動物はNG・大きさはケージ込みで重量8kg以内というものが多かったように思います。
また渡航先国のルールで、そもそも生きた動物の持ち込みはダメな国もあります。
そしてほとんどの国で、予防接種や検疫が必要で、渡航する半年以上前から準備をする必要があると思います。
利用する航空会社のルールや規定を事前にしっかり調べるようにしましょう。
まとめ
あくまで国際線の比較ですが、航空会社の多くはペットと機内に入れることがわかりました。
ペットと一緒に移動をしなくてはいけない時に、航空会社を選ぶ参考にしていただけたらと思います。
しかし、機内にしろ貨物にしろ、ペット(動物)と一緒に移動する際は、予防接種であったり入国申請(動物検疫)であったり、手続きが大変です。時間もかかります。
しっかり事前調査をして、準備を整えておきましょう。
また、機内には動物嫌い・苦手・アレルギーの方もいらっしゃいます。
機内に一緒に乗ろうと思っている方は、周囲に十分な配慮をすることも忘れずに。