ドバイでの一番メジャーな移動手段は「タクシー」です。料金も高くなく、多くのタクシーが走っているので、観光で行かれる方は「移動の基本はタクシー」で間違いないでしょう。(ぼったくりも少ないですしね)
でもせっかくなので、ローカルな乗り物にも乗りたい!という方は、ドバイメトロやトラムに乗ってみましょう。
ドバイ・メトロの乗り方
ドバイ・メトロはいわゆる「都市電鉄」で、ドバイ市内を横断して走っています。
三菱商事・三菱重工業・大林組・鹿島建設・Yapi Merkezi社(トルコ)のジョイントベンチャーによって作られた鉄道で、世界で一番長い「無人自動運転列車」でもあります。(ドバイには世界一がたくさんありますね)
ドバイ・メトロの路線・運行時間
ドバイ・メトロにはレッドラインとグリーンラインの2つの路線があります。
*駅名や路線が一部変わっています。新路線図はこちらの記事からご確認ください。
ドバイ メトロ情報【2023】ドバイ国際空港にもレッドラインの駅がありますし、下記のような観光地にもメトロで行くことができます。
観光地名 | 最寄り駅 |
ブルジュ・カリファ/ドバイモール | ブルジュカリファ・ドバイモール (Burj Khalifa/Dubai Mall) |
ゴールド・スーク/スパイス・スーク | アル・ラス/バニヤス・スクエア (Al Ras/ Baniyas Square ) |
ドバイ博物館/オールド・ドバイ ( パキスタヤ地区 ) |
その他、モール・オブ・エミレーツやドバイ・マリーナなどの近畿スポットへもメトロで行くことができます。
ドバイ・メトロの運行時間は下記のようになっています。
曜日 | 土曜日~水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
時間 | 05:00~24:00 | 05:00~01:00 | 10:00~01:00 |
*始発・最終電車時刻は、各駅によって違いますので、必ず現地で確認を取って下さい。
ドバイ・メトロの乗り方と料金
メトロに乗るには現金もしくはクレジットカードで切符を購入します。切符の種類は、主なものに「レッドチケット:1回限りの切符」「シルバーカード:SuicaのようなICカード」「1日乗り放題券」の3種類があります。それぞれ比較表を作成しました。
カード名 | 種類 | 特徴 | 乗車料金(AED) | その他 |
レッドチケット | 1回券 | 通常の切符 | T1: 4.00 T2: 6.00 T3: 8.5 | 発券代が2AED必要 |
シルバーカード | ICカード | suicaタイプのICカード。 チャージして使用。5年間有効。 | T1: 3.00 T2: 5.00 T3: 7.5 | カード代金25AED(19AED分チャージ済み) |
乗り放題券 | 1日券 | メトロとトラムで使えます。 | 22AED | 発券代が2AED必要 |
上記の他に「ゴールドカード」があります。ゴールドカードは、購入価格・乗車料金はシルバーカードと同じですが、このカードでしか乗れない車両がああります。
ですが、ゴールドクラスは乗車料金が2倍しますので、お得なのかどうかは乗る人次第です。
乗車料金
乗車料金は、日本と違って、移動するエリアで価格が決まります。
上記路線図に1〜7までの数字が書かれていますが、同じ数字内の移動でしたらT1の料金、隣の数字に移動するならT2、2つ移動するときはT3となります。
例えば、空港にある「Airport Terminal 1 駅」から 「Union駅」まで乗車した場合は、同じ「5」のエリアになりますので「T1」区間となり、4AEDの乗車料金(レッドチケット)となります。
また、「Airport Terminal 1 駅」から 「Dubai Marina駅」まで乗車した場合は、「5」から「2」まで行くことになるので「T3」区間となり、8.5AEDの乗車料金(レッドチケット)となります。
各カードの違い
レッドチケットと乗り放題券は、どちらも紙でできた切符で、発券料が2AEDかかります。
どちらもリチャージすることが可能ですので、1日乗り放題券で翌日も使用する場合は、発券代はかからず、20AEDをチャージして使えます。
レッドチケットは10回までチャージできますが、最初に買った区間と同じ区間までしかチャージできません。最初にT1区間でチケットを購入した場合は、チャージもT1区間のみということです。T2まで行きたい場合は買い直しとなります。
有効期間は5日間です。
シルバーカードは、25AEDで購入しますが、19AED分チャージされていますので、カード代そのものは6AEDです。また、同じ区間移動してもレッドチケットより乗車料金が安いので、複数回乗車予定の方は、シルバーカードの購入もおすすめです。
レッドチケット・乗り放題券は券売機でも購入できますし、窓口で買うこともできます。
シルバーカードの購入は窓口になります。(シルバーカードのチャージは、窓口・券売機どちらも可能です)
メトロに乗る際は、日本の切符のように改札に入れるのではなく、タッチします。(レッドチケットもシルバーカードもタッチ型です)
おすすめはシルバーカードの購入
区間の料金が安く、乗る時もスムーズなので、複数回乗車するならシルバーカードをお勧めします。
最初に窓口でシルバーカードを購入してしまえば、後は券売機でもチャージできますし、ドバイモールの最寄り駅等は、とても混んでいて窓口は行列になっている事も多いので、いちいち並ばなくても良いシルバーカードが便利だと思います。
カードのチャージは券売機でもできます
カードのチャージは券売機でもできます。
チャージの仕方:まず券売機のカード置き場にカードを入れます。Nolと書いてあるところがカード置き場です。
次に画面の左下の「Card TOP UP」をタップします。
チャージする金額を選んでクレジットカードもしくは現金を投入します。
ドバイ・メトロに乗るときの注意点(重要)
メトロ駅構内・車内では以下の事項が禁止となっています。旅行者といえども「知らなかった」では済まされません。罰金が科せられますので要注意です。
- 車内では、水やガム、飴などすべての飲食が禁止です(薬もダメです)
- 車両内の居眠り・それが原因の乗り越し
- 女性&子供専用エリアあり。(男性は入れません。専用車両じゃなくて専用エリアになります)
日本では電車で寝ている人が多いですが、ドバイでは禁止なので注意しましょう。また、日本との違う点として、車内で電話している人がたくさんいます。(電話はOKなのです)
ネットの記事で、スーツケースを持っては入れないと書いてあるのを見たのですが、持ち込んで大丈夫です。
ですが、大きさには制限があります。写真を撮ってきたので、確認をしておいてください。
ラゲッジスペースがある車両もあります。時間によっては混み合う可能性もありますので、大きな荷物を持ち込む際には、この車両に乗ると良いのではないかと思います。
券売機はおつりが出ない?!
券売機で現金でチケットを購入する方は、おつりに注意しましょう。
何と「おつりは出ません!」
大きな紙幣しかない場合は、窓口で購入しましょう。
万が一、券売機で購入してしまった場合は、購入した際に出てくるレシートを持って、窓口に行っておつりが欲しいと言って下さい。氏名やパスポート番号・電話番号を書いてと言われて用紙を差し出して来ますので、記入すれば返金してくれます。
もしかしたら、機械や駅によって異なるのかもしれませんが、僕はおつりが出なくて窓口で返してもらったので…ご注意を。
ドバイ・トラムに乗ってみよう
ドバイ・トラムは、2014年11月に運行を始めた路面電車です。ドバイ マリーナ エリアを中心に走っています。運行時間は下記のようになっています。
曜日 | 土曜日~木曜日 | 金曜日 |
時間 | 06:30~25:30 | 09:00~25:30 |
利用する駅にて始発・終電の時間は確認して下さい。
ドバイ・トラムの路線図は下記のようになっています。
*2022年2月時点で路線や駅名が変更になっています。こちらをご参照ください。
「Dubai Marina Mall」「Dubai Marina」でメトロと連絡しています。メトロを使って移動して、トラムに乗り換えたい場合にはこの2駅を利用しましょう。
ドバイ・トラムの乗り方
各駅に自動券売機がありますので、行き先までのチケットを購入しましょう。チケットは、乗車前と降車後にホームに設置されているカード読み取り機にタッチをしてください。(「ピッ」という反応音がします)
トラムには改札がありませんので、必ず読み取り機を通してから電車に乗り込んでください。
メトロ同様、シルバーカードやレッドチケット・乗り放題券も使えます。
ドバイ・トラムに乗る際の注意点
トラムに乗る際にも注意点があります。
- トラム内では、水やガム、飴などすべての飲食が禁止です(薬もダメです)
- 車両内の居眠り・それが原因の乗り越し
- 黒と黄色に塗られた横断歩道以外でトラム路線を渡ると、1,000AEDの罰金
- トラム線路上にゴミを捨てると500AEDの罰金
- トラム線路との交差点で赤信号中に車で線路に進入すると最高30,000AEDの罰金及び免許停止
まとめ
ドバイでは、タクシーなど自動車での移動がメインとなりますが、メトロやトラムも非常に便利です。(行ける場所は限られますが…)
そして「渋滞がない」のは、他の交通機関にはないメリットです。(ドバイは渋滞が非常に多いのです)
ドバイに行かれた際には、ぜひ利用してみてください。