ドバイ旅行を検討している方向けに、現地で得てきた文化・慣習・ルールなど諸々の諸注意などをまとめてみました。私たちの習慣やルールと異なることもたくさんありますので、トラブルや不快な思いをしないよう、事前に知っておきましょう!
目次 閉じる
ドバイの気候・服装・時差
ドバイと日本の時差
ドバイは、日本より5時間遅れになります。日本が正午の時は、ドバイでは午前7時です。
ドバイの気候
現地の気温は、おおよそ下記のような目安です。
月 | 気温の目安 |
1月〜2月 | 最高気温 24℃ ー 最低気温 14℃ |
3月〜4月 | 最高気温 27℃ ー 最低気温 16℃ |
5月〜6月 | 最高気温 38℃ ー 最低気温 24℃ |
7月〜8月 | 最高気温 41℃ ー 最低気温 30℃ |
9月〜10月 | 最高気温 38℃ ー 最低気温 26℃ |
11月〜12月 | 最高気温 27℃ ー 最低気温 18℃ |
ドバイは砂漠の国なせいか、昼夜で寒暖の差が大きいです。冬は、日中泳げるくらいの暑さなのに、夜はダウンを着るくらいの寒さ、なんて日もあります。
ドバイでの服装
アラブのおもてなしに「遠来のお客を歓待する」という文化があり、異文化の方々を受け入れるという環境がありますので、世界中から人が集まるこの国では、比較的自由な服装で過ごすことができます。
現地の民族衣装は、男性は、裾の長いワンピース状の「ディシュダーシャ」に、頭には「グトラ」と呼ばれる布を被り、「アガル」という黒い輪っかで留めています。
女性もワンピース状の「アバヤ」という黒い衣装を着て、髪の毛を見せないように「シェイラ」で覆っています。たまに「ブルカ」と言う仮面のようなものをつけている女性がいますが、既婚女性の証にもなっているUAEの伝統的な衣装の一つです。(ほかの国のブルカは前身を纏う衣装だったりするそうです)
女性は、肌や素顔を見せないようにするのが現地の伝統・文化ですので、彼らに敬意を表して、肌の露出が大きい服装などは控えた方が良いと思います。
また、UAEはイギリス文化の流れを持ちますので、ホテル・レストランなどには「ドレスコード」が設けられている場所があります。訪問前に確認を取っておきましょう。
ドバイでの注意点
ドバイの治安
ドバイの治安ですが、非常に安定していて安全な街です。日本よりも良いかもしれません。
海外からの来訪者が多いドバイでは、私服警官も多く、街中で犯罪が起きないように見張っています。(ドバイでの警察官の数はおよそ80人に1人だそうです。日本では警察官の数が、東京で300人に1人、大阪では425人に1人と言われています。)
規定数の監視カメラを設置しないとビルの建築許可がおりないなど、建物に関しても厳しいルールで運用されています。
もちろん安全だから絶対に大丈夫ということはなく、小さな事件やトラブルは起こっていますので、十分注意を払ってください。
また、ドバイは「車優先社会」です。信号付きの横断歩道でも十分注意しましょう。横断歩道のない場所で道路を渡ることは現地の法律違反となります。罰金刑となりますので、お気をつけください。
ドバイでチップは必要?
ドバイは「チップ文化」です。送迎の運転手やツアーガイドなどには10~20AED程度を支払える小銭を用意しておきましょう。レストランでは合計金額の10%が目安と言われています。フードコートやファーストフードなどは不要です。
枕銭は、4つ星ホテルで5AED、5つ星ホテルで10AEDくらいを目安にしましょう。
写真撮影での注意点
UAEでは、連邦軍、警察関係の人・建物・車、大使館や総領事館の写真撮影が禁止されています。また、現地の男女(女性は黒・男性は白の民族衣装を着ている人)の撮影は控えましょう。
ドバイはイスラム教の国です
UAE国民のほとんどはイスラム教徒(スンニ派)です。とはいっても。他国の文化・宗教に寛容なこの国では、布教活動やイスラム教を侮辱するような行為・言動は禁止されているものの、どの宗教を信仰していても問題ありません。UAE国内には、キリスト教教会やヒンドゥー教寺院・お寺(仏教)なども存在します。
そうはいってもイスラム教の国。日本とは異なる文化・ルールがありますので、下記に注意点を書きました。
豚やアルコールはNG
イスラム教徒は、豚(豚由来を使った製品)を食べませんし、アルコール類も口にしません。
外国人が多いドバイであっても、街中でアルコールを買うことはできません。許可を受けているバーやレストランでしかお酒は飲めませんので、お酒好きな方はご注意ください。
スーパーなどでは、豚肉を売っているコーナーがあったりもしますが、お酒類はどこにも売っていません。現地駐在の方向けに、お酒を販売しているお店がありますが、購入許可証を持っていないと買えませんので、旅行者の方は残念ながら購入できないのです。
街中に人の声(アザーン)が流れます
イスラム教徒の方は、1日に5回お祈りをします。街中にはモスクがたくさんあり、お祈りの時間前になると「アザーン」という「礼拝への呼び掛け」がモスクから流れます。スピーカーなどで周囲に響き渡るように流れてきます。
早朝にもアザーンは流れますので、初めて行かれる方は驚くかもしれませんが、苦情などを言って逮捕されてしまった例もあるそうなので、現地文化に触れているんだということで、イスラムの雰囲気を味わってきてください。
ドバイでの移動手段
タクシーがメイン
ドバイでの一番便利な移動手段はタクシーです。
タクシーは、日本に比べると格段に安いので、利用しやすいと思います。
タクシーは、ほとんどがメーター制です。運転手は多くが他国から来た出稼ぎの男性ですが、英語でのやりとりは可能です。女性のみでも利用できますが、女性は助手席に座らないようにご注意ください。(男女一緒に利用される場合であっても)
タクシーは、初乗り12AEDになります。
一般的なタクシーは、クリーム色地に赤・黄色・オレンジ・青・紫・緑色の車体になります。ホテルなどでは、レクサス・タクシーなど料金が高いタクシーもありますので、一般タクシーをご希望の場合は、「RTAタクシー、プリーズ」と伝えましょう。(RTAはドバイ交通局のことです)
現地週末(木曜日・金曜日)の夕方から夜にかけては、タクシーがつかまりにくい時間です。渋滞も多く発生しますので、時間に余裕を持って動きましょう。
UBER
最近、特に増えているのがUBERです。配車サービスですが、タクシーと同じような感覚で使えます。
UBERを利用するメリットは
・事前にクレジットカードを登録しておけば車内で支払いをする必要がない
・タクシーのように「つかまらない」ということがない。今いる場所に来てくれる。
・目的地を伝える必要がない
といった点が挙げられます。
デメリットとしては、同じ距離を移動するなら総じてタクシーより料金が高いという点です。
ドバイ メトロ・トラム
タクシー以外では、メトロ・トラムが市街地を走っています。主な観光地はメトロを使っていけますし、タクシーよりも安く移動できます。
また、渋滞の多いドバイでは、時間通りに動けるというのもメトロ・トラムのメリットです。
メトロ・トラムに関しての詳細はこちらの記事もお読みください。
ドバイでメトロ・トラムに乗ってみようドバイでのお金の支払い
ドバイの通貨・コイン
アラブ首長国連邦(UAE)の現地通貨は「ディルハム」と言います。「AED」や「Dhs.」といった表記がされています。
紙幣は、5・10・20・50・100・200・500・1,000の8種類。
硬貨は、1ディルハム、50フィルス、25フィルスの3種類ですが1ディルハム以下はそんなに流通していません。
また硬貨には算用数字が明記されていないので、下記の図を参考にください。
1ディルハム | コーヒーポッドの絵 | |
50フィルス | 7角形のコイン | |
25フィルス | 鹿の絵 |
1ディルハム≒30円です。(2022年時点)
クレジットカードの利用
クレジットカードは、ホテル・飲食店・スーパーなど、ほぼどこでも使えますが、JCBやDinnersは限られた場所でしか使えないようです。(ドバイモール内や飲食店は思ったより使えましたけどね)
タクシーもカードを使えることが多いですが、カードが使えない場合もありえますので、念のために現金を用意しておきましょう。現金も大きい紙幣などは運転手から「おつりがない」とか言われてしまうケースがあるので、なるべく細かくしておきましょう。
どうしてもカードが使いたい場合は、UBERがおすすめです。(深夜到着の便で行った際は、現金を持っていなかったので、UBERでホテルまで向かいました)
まとめ
ドバイは世界有数の観光地とはいえ、イスラム教の国であり、私たち日本とはかなり文化や習慣が異なります。
事前に調べておいて、不快な思いをしたり、ルール違反とならないように気をつけ、楽しい旅行にしましょう!